ゴルフを始めてある程度の期間が経つと、他の人のプレースタイルも見るようになります。参考としてチェックするときに気付くのが、ゴルフのスイング時に左足の踵(かかと)を上げている人と上げていない人がいることです。
一見、ゴルフプレーに関係ないかもしれません。しかし、実は左足の踵を上げるか上げないかでゴルフスイングや飛距離などに大きく影響しまうのです。
このページでは左足の踵を上げた方がいいのか、または上げない方がいいのか、この疑問を解決していきます。
左足の踵(かかと)は上げたほうがいい?上げないほうがいい?
ゴルフスイングの時に左足の踵(かかと)を上げることを「ヒールアップ」と言います。ヒールアップの動作をした方がいいのかしない方がいいのか、どちらなのでしょうか?
前置きを省きますとこの問題、どちらでもなくあなたの自由に選べます。
どちらも一長一短があってそれぞれゴルファーのプレースタイルによって変わってくるからです。有名なプロゴルファーであるタイガーウッズは左足の踵を上げませんが、アダム・スコットは逆に踵を上げます。
あなたのゴルフスイングやボールの飛距離を伸ばしたいといった要望によってヒールアップをするかを考えましょう。
以下からヒールアップをする場合としない場合のメリットとデメリットを紹介します。
ゴルフクラブをスイングするときにヒールアップしない場合
まずはヒールアップをしない場合のメリットやデメリットを紹介します。
メリット
メリットは以下の4点です。
- よりコンパクトにスイングがまとまる
- 肩の位置が水平に回転できる
- 両足がしっかりと地面につくので、地面を抑えるようなスイングで力強いボールが打てる
- ボールコントロールがしやすい
ヒールアップはしないのでゴルフスイングに大きな動作がないのがメリットです。コンパクトにスイングもできるので無駄なくボールが打てるようになります。また力もゴルフクラブに乗りやすいため、力強いボールが打てますよ。
無駄な動きがない分、肩の位置もブラすことはなく水平に肩を回転できるので、ボールコントロールもしやすいのです。
デメリット
ヒールアップをしない場合のデメリットは以下の3点です。
- 腰の回転が少し不足する
- ゴルフクラブが降りてくるスピードを遅く感じてしまう
- 早く振りたいと思い、腕で戻しがちになる
かっちりしたコンパクトなスイングになるので、腰の回転が不足しやすいというデメリットがあります。実際にヒールアップをしないでスイングしてみてください。スイングに若干の息苦しさが感じられませんか?
またゴルフクラブが降りてくるスピードを遅く感じることもあります。だから、インパクトの前に早く振りたいと思ってしまって腕でクラブを戻しがちです。腕だけで戻してしまうのはフォームを崩す原因になるために気をつけましょう。
ゴルフクラブをスイングするときにヒールアップする場合
一方でスイングをするときにヒールアップをする場合のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
ヒールアップした場合のメリットは以下の3点です。
- 腰をより動かせるようになるのでパワーを入れて打てる
- 飛距離が伸びやすい
- 足や下半身を自然と使えるようになる
ヒールアップをするとスイングのときに身体の稼働範囲が広がります。可動範囲が広がる影響を受けるのは腰です。しっかりテイクバックをして腰を捻らせるので力が入ったパワーのあるボールが打てます。さらに飛距離も伸ばせますよ。
そして、下半身を使って打てるようになります。なぜなら左足の踵を上げるために安定性が欠けるのでスイング時に足の踏ん張りが効きづらいのです。そのため下半身の使い方に悩む人にはヒールアップをおすすめします。
デメリット
ヒールアップ時のデメリットは以下の2点。
- 動作が大きくなる
- 左足の置かれる位置がブレやすくアドレス位置とは違う方法に逸れやすい
ヒールアップをすると腰をしっかりと捻ったボールが打てますが、その分スイング動作が大きくなりがち。スイングの動作が大きくなるというのはインパクト面がズレやすくなるということ。
ヒールアップで左足の踵を敢えて離していることで、再び左足が置かれる地点によってはアドレス位置が思った場所からずれて、ボールが逸れやすい原因になるでしょう。つまりボールコントロールがしづらくなるので目視でアドレスを確認するなどの対策が必要になります。
まとめ
ヒールアップをまとめると、
- 左足の踵を上げるか上げないかは自由
- コントロール重視ならヒールアップしない
- パワー・飛距離重視ならヒールアップをする
どちらも使うのは自分のフォームを崩す原因にもなります。ヒールアップをするかしないかどちらも試してみて、自分に合うやり方でスキルアップを図っていきましょう。