ゴルフの1ラウンドは18ホールでプレーしますが、1ラウンドが「18ホール」である由来を知っていますか?
どのようなきっかけでゴルフコースは、18ホールとなったのでしょうか? このページでは、18ホールの由来を探ってみました。
ゴルフ場・ゴルフコースはどのような場所?
まず、ゴルフコースは一般的にどのような場所なのでしょうか? ゴルフをはじめたけど、コースに出たことがない人は覚えておきたいところです。
コースはほとんど18ホールで形成されています。けれど、他にも9ホールや27ホール、36ホールなどの、「18」に捉われないホール数のゴルフ場もあります。プレーする人数や時間などを基準で選ぶことが可能です。
なぜゴルフコースは18ホールなのか?
前述では、ゴルフコースの大半は18ホールあると言いました。なぜ、ゴルフコースは「18ホール」でプレーをするのでしょうか?
これには諸説ありますが、最初のゴルフの記録の公式なのは、1502年のスコットランドのパースに由来します。
当時の初期のゴルフコースは、コースごとに様々なホール数でした。例えば、世界最古のゴルフコースである「リース・リンク」は1744年に7ホールでした。
また、スコットランド国内で有名な「モントローズ・ゴルフ・リンクス」は、1810年の7ホールから規模が大きくなり、最終的には1866年には25ホールまで成長しました。
そして、ゴルフの発祥地として知られる「セントアンドリュース・オールドコース」も関わりがあります。
セントアンドリュース・オールドコースは、1764年に12ホールでした。その内、10ホールが2回プレーを行う(インコースとアウトコース)ので、1ラウンドは22ホールありました。
しかし、1764年に最初の4ホールが2ホールにまとめられたりと、最初の8ホールを2回はプレーするため、1ラウンドが18ホールになったのです。
さらに、1857年にはダブルグリーンの8ホールに2つの穴を開けて、最初の9ホールと後半の9ホールを区別するため、グリーンに異なったフラッグを立てました。
このようにして、セントアンドリュース・オールドコースは18ホールになったのです。
1872年に、イギリス国内で行われたゴルフチャンピオンシップで、セントアンドリュース・オールドコースが会場のひとつとして使われました。他のゴルフコースでも一番、評判が良いとされています。
よって、元々、18コースあったセントアンドリュース・オールドコースに倣うように、スコットランド国内の他のコースも18コースに合わせたのです。
また、冗談のような説もあります。昔、スコットランドのゴルフコースは、海に近く、風が強く寒い場所にありました。そのため、体を温めるために1ホールを終えるごとに、ウイスキーを飲んで体を温めたと言います。そして、ボトル1本を飲み終えたのが、18ホールだったという説もあるのです。
ちなみに日本でも昔、ゴルフコースは各ホールの長さや、ホールの数はバラバラでした。例えば、1901年に兵庫県神戸市の六甲にできた、日本初のゴルフコースである「神戸ゴルフ倶楽部」はわずか4ホールだったのです。
3箇所の特徴的な世界のゴルフコース
イギリスや日本のゴルフコースの名前を出してきました。しかし、世界には興味深いゴルフコースが数多くあります。有名な3箇所ゴルフコースを紹介します。
レジェンドゴルフ&サファリリゾート
南アフリカ共和国のリンポポ州・エンタベニオヅ動物保護地区にあるゴルフコースです。サファリが一緒になっている名物コースです。
さらに、世界で最も長いとされている、PAR3のコースの距離はなんと391ヤード。さらに、ティーグラウンドのコースは400m上の崖にあります。移動にはヘリコプターを使うというから驚きです。
マウラナニ サウスコース
ハワイ島にある海越えが特徴のゴルフコースです。ハワイの海の青さと、芝の緑を筆頭に、「最も美しいゴルフコース」の一つとして言われています。
15番ホールが名物コースです。なぜなら。海を超えるPAR3があるから。果敢にチャレンジするゴルファーが後を絶ちません。
アマタスプリングカントリークラブ
バンコクの東にあるタイの名門ゴルフコースの一つです。アジアとヨーロッパの代表選手による、公式の団体対抗戦が行われた場所でもあります。
また、名物コースは17番のPAR3です。なぜなら、グリーンが360°海に囲まれた、浮島になっていて船でないと渡れません。
まとめ
よって、まとめると以下の3点になります。
・ゴルフコースの大半は18ホールだが、それ以外に、9ホールや36ホールもある
・諸説あるが、セントアンドリュース・オールドコースの説が一番有力である
・世界は攻略難解であり、興味深いコースで溢れている
18ホールある理由は、歴史の中で徐々に変化がありながら、決まっていったものでした。また18ホールでプレーするときは、歴史を感じながら楽しんでみるのも良いですね。