2017.05.22

スコアの呼び名ってなんでパー、ボギーなの?その由来を紹介


ゴルフをプレーする上で、覚えておくべきゴルフ用語に、「パー」や「ボギー」があります。

ゴルフ用語として普段、何気なく使っている言葉ですが、「パー」や「ボギー」がどのような意味で、由来はどこから来ているのかを知っていますか?

今回はパーやボギーの意味と、その由来をご紹介します。

「パー」とは?

ゴルフ用語の「パー(Par)」とは、ボールをカップに入れるまでの基準打数のことです。パーはホールごとに設定されています。

例えば、Par4のホールだと、4打でカップに入れるのが基準となります。4打目に入ったら「パー(Par)」と呼ばれます。他も同様にPar3なら3打でホールに入れるとパーになります。

パーの由来

パー(Par)は、もともとイギリスの株取引で使われていました。金額が上下する株価の中で、一番基準となる数値のことを「Par」は呼ばれていました。1870年にゴルフ記者が、全英オープンゴルフの試合でParという言葉を使ったことから、Parがゴルフ界で誕生したのです。

しかし、イギリスはその後、ゴルフ道具は発達するも、ゴルフのスコアに関しては、特に改定は加えていませんでした。イギリスの現状を見たアメリカでは、Parの基準と定め、その後、アメリカを中心に世界に広がっていったのです。

ボギーとは?

各ホールの規定打数がパーに対して、ボギーはパーよりも1打多いことを表します。パーはスコアで言う「0」なので、「+1」になるとボギーとなります。

また、ボギーの「+」が増えるごとに名称も変わります。+2はダブルボギー、+3はトリプルボギーという風に言われます。

ボギーの由来

ボギーの由来は、「仮想の相手」に対する名前としてBogeyとついたのが始まりとされています。それが、ボギーと呼ばれるようになりました。

「仮想の相手」とは、19世紀のイギリスが発祥です。その当時、ゴルフは今のような個人プレーではなく、マッチプレーでした。しかし、年々ルールが改正され「基準のスコア(Ground Score)」が設定されたのです。

今まで特に制限のなかったスコア。いきなり基準となるラインが引かれたことで、いわゆる、パーを基準に持つゴルファー=「仮想的な競技選手」が現れたことになります。当時のゴルファーは今までやらなかった、「基準のスコア」を目指して、プレーをすることになったのです。

当時、この競技ルールを気に入った「Great Yarmaouth Golf Club」の理事長が、自らのクラブにルールを導入しました。そして、そのクラブに所属していたWellmanが「Bogey man(ブギーマン)」と呼んだのです。ちなみに、Bogey manとは、その当時に流行していた歌から取ったもので、スコットランドの幽霊のことを指しています。

ルールを嫌っていたWellmanは、基準のスコア=仮想的な競技選手として人に見立て、さらに、見えない相手と戦っていることを感じた理由から、「幽霊」と称したのでした。

つまり、当時のボギーは基準のスコアだったわけで、現代でいう、パーのような役割を持っていたのです。

また、パーの由来とも関わってくるのですが、当時のイギリスの基準のスコアは、Bogey Scoreとも呼ばれました。しかし、きちんとした統一ルールではなく、各クラブに委ねられていました。そのため、多くのゴルファーはBogey scoreを上回るようなこともあったといいます。

ボギーやパーのルールは、イギリスはアメリカよりも先に作られたものの、アメリカはきちんとしたルールを作ったのです。よって、アメリカのルールに基づいて、Parの1オーバーをBogeyと呼ぶようにもなりました。

まとめ

まとめると、

・パー(Per)はイギリスで誕生し、ゴルフ記者が使ったことから広まった
・ボギーの由来は「幽霊」で今のパーと同じ役割から「見えない相手」と言われた
・パーもボギーもイギリス発祥だが、アメリカがそれを広めた

意外と知らないパーやボギーの由来は、非常に面白い話でした。ゴルファーとして覚えておきたい、パーやボギーの基本ルールを把握した上で、由来もぜひ、知らない人に話してみてください。


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