多くの人がゴルフを楽しむ日本において、2014年に新しいゴルフ競技が誕生しました。それが「スクランブルゴルフ」です。
一般的なゴルフは、準備やプレーするための費用も高く、いざ、練習を開始しても上達への壁も高い。
しかし、スクランブルゴルフは、このようなゴルフの悩みを解消してくれます。今回は初心者でも始めやすい「スクランブルゴルフ」について紹介します。
スクランブルゴルフとは?
スクランブルゴルフとは、チームプレーをしてゴルフスコアを競うゴルフのことです。通常のゴルフのチーム戦と違うのは、全員、ティーショットが打てて、その後はチーム内で話し合いをしてから、ボールの場所を決められること。
そのため、常に良いボールポジションでショットが打てるので、通常のゴルフよりも、比較的良いスコアが出るのが特徴です。
スクランブルゴルフのルール
スクランブルゴルフは複数人が基本です。スタンダードは4人(3人もしくは2人でも)プレーができます。
スクランブルゴルフにはティーショットの制限もあります。1チームが2人の場合は1人7ホール、3人の場合は1人5ホール、4人の場合は1人4ホールのティーショットを選べます。ホールアウトをした時点で、この条件をクリアできないとペナルティとして2罰打となります。
次に、スクランブルゴルフのルールを、ショット別に紹介します。
ティーショット
打順はチーム内で自由に決められます。その後、チームプレーヤー全員が1回ずつ、ティーショットを打ちます。
例えば、3人チームでスクランブルゴルフをする場合、1人目が「ラフ」、2人目が「フェアウェイ」、3人目が「林の中」へボールが飛んでいったとします。この場合にセカンドショットとして採用されるのが、ベストポジションである2人目の「フェアウェイ」です。
ベストポジションであるボールにティーペグでマークをし、それ以外のボールは速やかにピックアップします。ベストポジションである2人目以外には、ボールの半径30cm以内にマークを置いて、そこからセカンドショットを打つのです。
グリーン上
グリーンの上でもティーショットの場面と変わらないルールで行われます。ベストポジションであるボール1個を選択した後、マークした上でホールに近付かない半径15cm以内にプレースをします。
あとは同じように順番通りに打っていきましょう。グリーン上でアプローチからカップインした場合は、そこでホールは終了となります。
バンカーの処理をする場合
プレー中にバンカーに入った場合は、ボールをマークさえすれば砂を均して(ならして)から打てます。また、均等さを保つために1人、打つごとに均せます。
スクランブルゴルフの魅力とは?
スクランブルゴルフの魅力は以下の3点があります。
・仲間と助け合ってプレーできるので、コミュニケーションが取れる
・初心者から上級者まで、レベル関係なく参加できる
・ルールが分かりやすく、プレー進行がスムーズ
通常のゴルフは基本的に個人プレーが多く、仲間とのコミュニケーションが取りにくい傾向があります。ひたすら一人でやっていくとゴルフの悩みや、実際に他のゴルファーと回ったときのコミュニケーションの取り方に困るもの。
しかし、スクランブルゴルフはチーム戦でもあるので、仲間とのコミュニケーションが基本にあります。ベストショットを選びプレーするルールのため、チームの仲間と助け合ってプレーが可能です。
例えば、自分が外したショットをしたときに、チームの仲間にカバーしてもらったり、仲間が外してしまったときに、逆にカバーをしたりと自然とコミュニケーションが取れます。「ナイスショット」「ナイスプレー」などといった掛け声もセットにすると、よりチーム意識も深まります。
また、初心者でも上級者でも気軽に参加できるルールも魅力。特に自分の腕に自信がない初心者でも、競技のハードルが低いため楽しめますよ。
通常のゴルフの場合、チーム戦になると初級者から上級者までいて個人競技でもあるため、それぞれプレー精度に差が出てきます。また、後ろから迫る団体に急かされてしまい、思ったようなプレーができないといったことも。
しかし、スクランブルゴルフはルールも非常にシンプルで、チームで動くため無駄な時間もありません。心にも時間にも余裕のもったプレーができるのも魅力的です。
まとめ
スクランブルゴルフについてまとめると、
・スクランブルゴルフは個人ではなくチームで動く競技
・チーム内で助け合うため、コミュニケーションが生まれやすい
・スクランブルゴルフの魅力はゴルフのレベル関係なく参加できる
通常のゴルフより、初めての人にわかりやすいルールとプレーのハードルが低いので、現在、注目を集め始めています。ゴルフを始める入り口として、スクランブルゴルフから始めてみるのも良いですよ。