数あるゴルフクラブの中で一番本数が多い種類、それが「アイアン」です!コースに出た際も状況に合わせて複数のアイアンを使い分けるシーンが多くあります。アイアンを使いこなすことができると、ピンそばに上手くボールを近づけられるようになるので、スコアアップの要になると言っても過言ではありせん。
ここでは、アイアンがどのようなクラブなのかを理解し、たくさん種類のある中からどのように自分に必要なものを揃えれば良いのかをお伝えするので、ぜひ購入する時の参考にして下さいね!
※パターの選び方に関する記事もあるので合わせてどうぞ!『スコアの命運を決める、初めてのパター選びのポイント』
飛距離よりも制度が大事!アイアンとは
アイアンとは日本語で「鉄」。その名前の通り、鉄製のヘッドが装着されたゴルフクラブの名称です。男性ゴルファーがフルショットをした時に概ね100~200ヤードほどボールを飛ばすことができるクラブで、「飛距離」よりも「精度」が重視される際に使用されます。
つまり、「長く飛ばす」ことが目的ではなく「正確にピンに寄せるために距離をコントロールする」ためのクラブになります。アイアンは最も種類の多いクラブで、状況に応じて使うアイアンを変えるために、大体3~5本は種類の違うアイアンを揃えておくのがベストです。
ここからは、様々な視点からアイアンの種類を勉強していきましょう!
『種類も様々!アイアンの種類について』
アイアンの種類は大きく分けて3種類。それぞれの名称と特徴は以下の通りです。
・キャビティ
使いやすく万人向けなのがこちらのヘッド。フェースの裏側がへこんでおり、
スイートスポット(ここに当たるとよく飛ぶとされる「芯」)が広く比較的重心が低い
ためにボールが上がりやすくなっています。
・マッスルバック
フェースの裏側がキャビティと違って平らになっています。芯で捉えると抜群の
打球感と正確な飛距離が出ますが、スイートスポットが狭く、重心が高いため
ボールが上がりにくく、芯にミートしなければ飛びません。比較的小さ目のヘッドで
す。
・中空
ヘッドの中が空洞になっていて、重心が後方に移動した形です。ボールが上がり
やすく方向性にも優れています。
『アイアンを選ぶ際に見るポイント』
続いて、具体的にアイアンを選ぶ上でのポイントになる、「番手」「ヘッドの形」「シャフト」について、それぞれの違いを説明します!
・7番アイアンの「番」って? 各番号の違い
アイアンにはそれぞれクラブごとに番号がつけられており、それを番手と呼びます。この番手は、「数字が小さいほどクラブが長い・飛距離が長い」という特徴があります。
この番手によって、アイアンの種類は以下の3種類に分けられます。
1. ロングアイアン:1~5番アイアン
2. ミドルアイアン:6~8番アイアン
3. ショートアイアン:9番、
AW(アプローチウェッジ)、PW(ピッチングウェッジ)、SW(サンドウェッジ)
AW、PW、SWのように特殊なクラブをウェッジと呼び、これらは主にグリーン回りでピンに寄せる際に使用されます。
それぞれに番号におよそ決まった平均飛距離が出ます。3番アイアンは200ヤード、4番アイアンは190ヤード、5番アイアンは180ヤードという感じで、1番ずつ数が増えると約10~20ヤードほど飛距離が短くなります。
・ヘッドの形
ヘッドの重さは、重すぎるとクラブが振れず、逆に軽すぎると振り回してしまうためショットが安定しません。選ぶ際には「少し重いかな」と思うぐらいがベストです!
またヘッドの大きさには以下の2種類があります。
・大型ヘッド:一見操作性は悪そうに見えますが、スイートスポットが広いため
方向性が良くて万人向けです。
・小型ヘッド:上級者向けのアイアンに多いヘッド。スイートスポットが小さいので
打ち分けが出来る長所もありますが、難易度は非常に高いです。
選び方によって、少しのミスが大きく打球に反映されてしまうことになるので、初心者のうちは「大型ヘッド」の使用をおすすめします。
・シャフト
スチールシャフトとカーボンシャフトの2種類があります。重量感はスチールシャフトの方が重いので、パワーのある人はスチール、非力で軽量のものが良い人はカーボンを選びます。また、ショットの正確性はスチールシャフトの方が高く、カーボンシャフトはシャフトの捻じれが大きく精度は落ちる分飛距離が伸びる可能性があります。
また、シャフトの長さは1番手ごとに0.5インチずつ長さが変わり、体格やスイングリズムによって最適な長さがかなり異なるので、リシャフトショップに持ち込んで自分に合う長さにしてもらうことも可能です。
初心者に適したアイアンは?
初心者の場合は「7番アイアン」が一番おすすめ!シャフトの長さが全ての種類の中の中間に位置していて最も使用頻度が高いと言われている7番アイアン。このクラブに慣れた後には他の番手の練習にも着手しやすいことがメリット。
7番アイアンに慣れてきたら、その次は9番と5番、その次はウェッジと4番といった具合に、どんどん使用する番手の幅を拡げていってみて下さい。そうすることで、どのアイアンでもそれなりに打てるよう習熟していきますよ!
アイアン購入時のポイント
価格
ブランド、種類、性能によって、アイアンの価格は1万円以下~数十万も幅があります!最初のうちはそれほど高いものでなくても良く、ネット通販では最もよく買われているクラブは15000円~25000円の価格帯とのこと。
安すぎても性能が心配ですが、そのくらいの値段ですとさほど心配はありませんし、高ければ良いというわけでもありません。まずは手頃な価格のものを買ってたくさん練習しましょう。
ネットで買う?お店で買う?
手軽さで言えばネットでの購入がおすすめです。オーダーメイドで発注できるような通販サイトもあるので、ある程度自分にどの種類が合っているかが分かってきたら、ネットを使うのもいいかもしれません。
しかし、やはり実物をさわってみて初めて感じることもたくさんあります。納得のいくアイアン選びをしたい、お店の人に相談しながら決めたい、そんな方はぜひスポーツショップやゴルフ専門店へ直接足を運ぶのが良いでしょう。
自分に合ったアイアン選びを!
アイアンの習得はゴルフの要にもなります。そのためにはまず自分に合ったアイアンを選ぶところから始まります。
・最初は初心者でも打ちやすい万人向けの形を選ぶ
・シャフトやヘッドの重さや長さは人によって適正が分かれるので自分で確かめる
といった点を意識しながら、納得いくアイアン選びをしてみて下さいね!