今回は、ゴルフ美人インタビュー初の親子共演ということで、現在、台湾に滞在中の國井雅子さんと、その娘さんで大学4年生の美紀さんにお話を伺いました。
ご家族で、アメリカのカリフォルニアと台湾、台北に滞在したこともある国際派の方々です。海外でも楽しめるゴルフの魅力をお聞きしました!
打ちっ放しがデートの場でした
雅子さん:私がゴルフを始めたきっかけは、主人にハーフセットをプレゼントしてもらったことです。主人が学生時代にゴルフ部だったんですよ。
新婚旅行のハワイで初めてコースに出た時は、初球を空振りしてばかり。後ろが詰まってしまいhurry up!!「急いで!」と叱られ、スコアを数えるどころではありませんでした。これではダメだと思って、その頃は毎週練習に行ってましたね。
元々、テニス、バドミントン、野球とかやっていたので、似てるかなと思ってたんです。でも思ったより、止まってるボールに当てるのが難しくて。とは言え、野球やテニスをやっていた人は、既に鞭のように道具を使えているから、その応用ができるゴルフはおすすめです。
美紀は、幼稚園の頃に合うクラブがないので、超特注で(笑)主人のいらなくなったクラブを半分に切って、ヘッドも穴をあけて本人が持てる重さに。庭でそれを振らせてました。ゴルフボールはピンポン玉に穴が開いたものを。飛ばないんですけど、ネットに向かって打ってました。
ゴルフは家族の”楽しい休日”の過ごし
方
美紀さん:ゴルフは、やろうと思えば思い切り「スポーツ」をする感じにもできるけど、私たちの感覚では、特にコースを周るときは、まさに「散歩」。あまりスコアは気にしないし、楽しいレジャーであり、家族の休日の過ごし方です。敷居が高い感じではなくて、もうちょっとラフな、ピクニックに行くみたいなイメージ。
雅子さん:だからこそ、季節や天気はゴルフを楽しむ上で大切な要素。1度だけ、橙色のボールじゃないと見えないくらい濃い霧の時がありましたけど、基本的には暑い夏、寒すぎる冬はやりません(笑)ただ、日本と台湾だと、広くて熱いお風呂があるのが良いですよね(笑)
美紀さん:あと、小さい時から家族でやってるからこそなんですけど、6歳半違う弟と、成長とともに身長や筋肉量も変わるから、今スコアが一緒かほぼ負けてて。それが悔しいのが私の中で印象深いです。
楽しくやるためには、攻めの姿勢でユーモアを忘れずに!
雅子さん:スコアを気にしていないので、計算深くやるのではなく、”楽しさ”を重視します。例えば、向こうに川があるとかバンカーがある時に、短く刻むのではなくて、このクラブで打てたら向こうまで越えるから「挑戦する!」。それで、飛ばし過ぎでOBになったり川に入ったりもするんですけど、”もしグリーンにオンしたら楽しい”っていう風に考えます。
広い場所で打つのが好きなので、レディースティーから打たなくて良いときは、レギュラーから打ったり。前へ前へ攻めます(笑)
会心のショットと共に、ドライバーのヘッドがまっすぐ飛んで行ってしまったこともありました。打ったら急に軽くなって、気づいてびっくり(笑)折れちゃってましたね。キャディーさんにも、こんなのは見たことがないと笑われちゃいました(笑)
諦めが肝心。でも、希望を持って。
美紀さん:モチベーションを保つためには、気張らないこと。そして、少しでもいつもより良い球が飛んだら喜ぶこと。
この前あったのが、45球練習しに行ったんですけど、全然1回も打てないような日があって。これはやばいって一瞬焦ったけど、でも、今日はダメだったけど、次はもしかしたらできるかもしれないっていう風に考えました。
自分の中である程度楽しかったって思えるスタンダードができれば、いくら打てない時があっても、また頑張ればいいやって思えます。
雅子さん:諦めが肝心なんじゃないかな。1球打って、ああダメだった、でも次できるかもしれないって。練習なんて特に、やり直しがきくから。あとは、無心になっていて何も考えない時は上手くいきます。「さっき良い球打てたから」って”欲”がでちゃうとダメ。謙虚な気持ちで。
そして最後は、良いイメージで終わりにすること。自分の会心のショットが何個かあれば、それでOKだと思います。
クラブが自分に合っているかに要注意
雅子さん:クラブ選びは重要です。コーチだったり、何回か買い替えたことのある人に聞いた方が良い。お店の人だとその場でしか会ったことがないので、できれば常に一緒に周る人とか、そういう人がいない場合は、まず安いの買って試してみる。女子一人でゴルフ場に行ったら、一人グループに入れると思うんですね。そこで教えてもらうっていうのも良いと思います。
力の良し悪しで、ヘッドの重さや、シャフト(ヘッドと持ち手の間)の柔らかさも影響します。私の場合は、シャフトが柔らかすぎるとしなりすぎて、ヘッドが遅くなって、腰は回ってるのに球に届かない。つまり、スライスといって、ボールに後から当たるので、全部右側に反れちゃうんですよ。
徐々に経験を積むと、これじゃ重いとか軽いとか、他のクラブと比べてみてわかるようになります。あと、フェイスに好きなのと嫌いなのが出てくる。ぼてっとした顔なのか、すっとした顔なのか、みたいな。当たるかな~と思ったときに、「あ、このフェイスだと無理」「これなら打てる」というのが分かったり。
初心者におすすめのトレーニング方法は?
雅子さん:最初に必要なのは、7番アイアンだけ。初めはハーフスイングにもならないくらい小さく打って、それを徐々に伸ばしていきます。7番は、クラブの1番真ん中というか、基本なんですね。フェイスの向きも、あり過ぎず無さすぎず。そこから少しずつ、角度のある方とない方を練習していくっていう風に教わりました。
美紀さん:自分のフォームを見て指摘してくれる人を作ることも大事。家族でコースを周る時は教え合ったり。私は、最近は練習を一人でやってるんですが、この前は練習場にいたおじちゃんが色々教えてくれて。誰もいない時は、自分で動画を撮って、YouTubeに載ってるプロの人のフォームと比較してみるのも良いですよ。
練習場は一方向に向いてるので、恥ずかしいなら一番後ろで練習するのがおすすめ!前で練習している人の技術を盗むことも出来ますしね。
飛行距離を伸ばすためのポイントは!?
雅子さん:身体を鞭のようにしならせて遠心力を使って打つと、そんなに力は要らないんですよ。ゆっくり振って良いんですけど、打つ瞬間のヘッドスピードだけは速くなるように気をつけます。割と体重はあったほうが良いかも。細い人だと振り回されちゃうから。もしくは、体幹がしっかりしていることが大事かな。
私はドライバーが得意で、普通の女子より飛ぶと言われてて、主人がレギュラーティーから、私がレディースティーから打った時に、飛んでったところが全く同じだったこともありました(笑)
美紀さん:私は2つ意識していて、1つは、最初に振り上げてから打つ時まで、ボールを見続けること。自分の思うようにボールを打てそうという感覚があった後に、本当にいい球が打てたときが、ゴルフの楽しい瞬間です。
もう1つは、腕だけで振っちゃって身体がまっすぐだと全然飛ばないので、身体をひねるために左腕を左から右に引っ張る感覚を大事にします。右腕はほとんど使わなくて、左腕1本で打てるイメージで。
あと、右の内ももを固定しておいて、身体をねじって、服にシワを寄せることを意識すると良いらしいです。ひねった力の反動を使えると、脚力とかがなくても、すごく飛びます。
女性は若い時にトライするとラッキー?
雅子さん:ママさん世代の人でゴルフをされる人は、若いころからやってて続けている、もしくは、子どもの手が離れて時間ができたからやってみようかなっていう人もいます。大体が、ご主人がやってる方が多いかな。
女性は、独身の時か、結婚してまもなく子どもができるまでにやっておくのが良いと思います。子どもができると、コースを一緒に周れなかったりもするから。一回やっていれば、子育てなどでギャップがあったとしても、またやろうかなって思いやすいですしね。
美紀さん:練習場で教えてくれた人にも、「若い人が来るのは珍しい」って最初に言われました。そこから興味を持ってくれたのか、今日は何の道具借りる?とか、いつものこれ?って話しかけてくれて。
視野を広く持てる、「気遣いのスポーツ」
美紀さん:意識することが多いスポーツかも。こっちには木があって、反対には池があって、まっすぐだとバンカーがあるっていう風に、周りや方向を意識しなきゃいけないし、考えて行動して、止まって、構えて、無心で打って、また考えるみたいな。
周りの人への配慮や、後ろに人がいることも考えるので、打つときはゆっくり打つけど、それ以外は全部走ります(笑)プロの選手みたいに、打った後にゆっくり歩くシーンはうちの家族にない(笑)
雅子さん:身体の中でも、これは曲げちゃいけない、伸ばしちゃいけないとか考えるしね。
でも、ゆったりマイペースに楽しめるからこそ、色々なことを意識できるのだと思います。カート移動のコースも多く、激しい運動ではないから、それが楽しいと思える人には是非チャレンジしてほしいですね。
プロフィール
國井雅子(くにいまさこ)さん
台湾在住。20年以上前にゴルフを始めた。初めてのコースは新婚旅行のハワイ。
國井美紀さん(くにいみのり)さん
単身日本に戻り、現在大学4年生。
両親の影響で幼い頃からゴルフに触れ、コースデビューは小学3年生の時、カリフォルニアにて。