今回は〝会いに来るバイオリニスト〟としてご活躍し、さらにミス・ワールド 2014のジャパン・ファイナリストでもある阿部志織さんに、ゴルフ美人としてインタビューをさせていただきました!
美しい立ち振る舞いはもちろん、阿部さんは目標に対してものすごく真っ直ぐで努力家な姿勢がインタビューからも伝わってきて、豊かな感性でゴルフと音楽の共通点まで教えてくださいました。
バイオリニストでありながらもスコア100を切るまでの中で得た気付きの数々。 「音楽は好きだけどスポーツはちょっと…」そんなふうに思っている方は、ぜひご一読くださいませ!
バイオリンの弓よりも先に握ったゴルフクラブ
ゴルフを真剣に始めたのは約3年前です。実は初めてゴルフをしたのはバイオリ ンよりも先の5歳のときなのです(笑)バイオリンはその5年後の1 0歳のときと、遅いスタートです。
父がゴルフを好きで、一時期は家電製品が、コンペで受賞したときの記念品だったほど夢中になっていて、私もゴルフ場へ連れていってもらっていました。
ゴルフを大人になって再開する前に父がヘルニアになってしまい、一緒にプレーができなくなってしまったのですが… 幼い頃はゴルフの魅力をまだわからなかったので、続けることをしませんでした。
しかし大学を卒業してから「ゴルフをしっかりやってみよう!」と思い、週に2回レッスンに通い、ゴルフを始めることにしました。
音楽家でありながら、ゴルフという趣味での繋がりを大切にしていた恩師
大人になってからゴルフを始めたきっかけは、バイオリンとすごく近いところ にあります。私は小学校4年生の頃に学校の部活でオーケストラ部に入り、初めてバイオリンに触れました。顧問であった音楽教員の先生がバイオリンをご指導してくださり、今でもよくしていただいている恩師です。
その先生が音楽仲間とゴルフをしているお話を聞かせてくれました。音楽家でありながらも、音楽ではなくゴルフというスポーツの趣味を通して同じ業界で活躍をされる方々との繋がりを大切にされている姿勢に感銘を受け、父のお陰でもともと親しみもあったゴルフを私も始めてみよう!と思ったのです。
〝生演奏を身近に〟というコンセプトを、ゴルフ場でも実現!
ゴルフをしていたことにより、ものすごく嬉しかったショーがあります。それ はゴルフ場を経営している方と知り合ったときに「ディナーショーとしてうち でバイオリンを演奏していただけませんか?」というご依頼をいただけたこと です。
そうして『阿部志織ゴルフコンペ&ディナーショー』というタイトルで、夜にディナーショーでお食事とバイオリンの演奏を楽しんでいただきながら、宿泊をしてゴルフコンペを翌日にするというイベントを開催できたのです。
私がバイオリンを通して〝生演奏を身近に〟というコンセプトを掲げて大切に しています。そして会いに来るバイオリニストという肩書きにして、コンサー トは敷居が高いと感じる方に、より身近に、より近い距離でバイオリンの音色 を楽しんでいただきたいと思っています。
なのでゴルフ場に会いに行き、ゴルフが趣味の方々に音楽の楽しさを共有でき たことはとても嬉しいことでした。
ゴルフと音楽は共通する!音楽を好きな人にもぜひゴルフを楽しんでほしい
ゴルフと音楽は共通します!私が思う点は主に3つあります。
ひとつはリズム感です。これが共通すると感じたきっかけなのですが、ゴルフでショットを打つときに先生が「1・2・3~」と声を発していました。テンポがとれないと当てはまらない感覚から、ゴルフのプレーの中にあるリズム感の大切さを感じたのです。 実際に私のゴルフの先生もメトロノーム(一定感覚で音を刻む音楽道具)を使ってゴルフを練習するとおっしゃっていました。
ふたつめは力を抜くことです。バイオリンを演奏するときにも力を抜きなさいとよく言われるのですが、これはゴルフも同じでした。なのでゴルフをするときは、肩をリラックスさせ、遠心力を生かして肩肘を張らないようにしています。
そしてみっつめは精神の統一です。 久しぶりにコースに出たらドライバーに全然当たらない日がありました。しか もコンペです!とは言え、久しぶりだったのは自業自得なので「やっぱり練習 をしないといけないな」と痛感していたときのことです。
18ホールの中で前半後半各1ホールしかないドラコンホールで「ここで狙わ なきゃ!」と精神を統一したら、いずれもドラコン賞をいただけたのです!
「ここぞ!」というところで力を発揮することはバイオリンのステージで慣れ ていた効力が発揮されたように感じています。
※コンペでは順位を競うのと他にドラコンやニアピンといった賞があり、ドラ コン(ドライビングコンテスト)はドライバーの飛距離を争う
個人プレーだけれど団体プレーのようなスポーツ
ゴルフをしている知り合いは50~60代の男性が多いのですが、ぜひ若い女性に も、趣味としてゴルフを始めてみてほしいと思っています。
男性・女性問わず楽しめることはゴルフの大きな魅力で、1日一緒に過ごせるス ポーツも、なかなかないと感じています。周囲を見たり、他の人のボールにも目を向けるので、人のことも自然と考えられるところもひとつの魅力ですね。
だからこそ性格が出るのですが、個人プレーのようで結局のところ団体スポーツだと思います。
こうしたところも、バイオリンで演奏は自分ひとりでも、会場にいるみなさんと一体になれるところは似ているのかもしれません(笑)
人として人のことを考えることができるスポーツだからこそ、初心者でもマナーは調べたり聞いたりして知っておいてほしのですが、上手さよりも気持ちが大切なスポーツなので、気になっている方は楽しみながらゴルフデビューをしてみてください!
阿部志織さんProfile
バイオリニストとしては比較的遅い10歳でバイオリンの演奏を始める。
高校時代には独自にユニットを結成して路上ライブや野外イベントでの演奏を数多く実施。現在「生演奏を身近に」をテーマに、コンサートやライブ、政治団体や企業主催のパーティなどでの演奏を中心に、「会いに来るバイオリニスト」として精力的に活動中。 2014年より「東京バイオリン」所属
一方で2012年、中高年の男性を中心とした、かっこいいオヤジになる為のバイオリン教室「Ginza el Majesta」を設立。アーティストとしてのみならず、指導者としてもバイオリンの普及に従事している。
また、ミス•ワールドジャパン2014ファイナリストとして音楽以外にも活動の幅を広げる。 2015年4月にはニューヨークのカーネギーホールにて「日米友好親善公演」に出演。