ゴルフをプレーするときに障害物としてあるのが「バンカー」です。砂で出来た大きな穴なので一度ハマると厄介。
ゴルファーが嫌うバンカーですが、あなたはバンカーの歴史を知っていますか? 実はバンカーは元から砂だったわけではありません。
今回はあまり知られていないゴルフのバンカーの歴史と、ゴルフコースに導入されたのは、いつなのかなどを紹介します。
元々、バンカーとはどのようなもの?
バンカーとはゴルフコースが出来てからつくられたものではなく、初めは自然にできたもので、スコットランドの当時の地形や、荒れた土地の変化によって起こったものです。
有名なゴルフ場である「リンクス」は海岸線沿いの街で、特有の寒い風から羊を守るために、自然に発生した砂のくぼんだ場所に避難させていました。
バンカーという名前の由来は、16世紀のスコットランド語の ”bonkar”(ボンカール) から。当時のスコットランドでは、石炭貯蔵をするための穴蔵を持っていて、それをボンカールと呼んでいました。
つまり、元々は当時の人々の生活のために使われていた穴だったのです。
バンカーがコースに導入された時
元々、寒い風から身を隠すために必要な穴だったボンカール。しかし、この土地を約15世紀頃にゴルフ場とすることにしました。
大きく開いたボンカールを埋め立てようとします。けれども、草を生やすにも何年もかかりますし、土を入れるにも大幅な時間が必要です。また、そのためには多くの労力も必要になります。
困った地元住民たちは、代わりに砂を入れたのです。そして、砂が入ったボンカールがバンカーとなった瞬間でした。
そして、リンクスが完成したのち、1812年には正式にゴルフ用語として「バンカー」が誕生しました。ゴルフ規則であるロイヤル&アンシエント(Royal & Ancient rules)に載ったことから、世界中に言葉が広まったのです。
バンカーの種類
バンカーはグリーンまでの進路を妨げるように設計されているのです。バンカーには「フェアウェイバンカー」「グリーンサイドバンカー」「ウェイストバンカー」の3種類のコースがあります。
「フェアウェイバンカー」は、主に「パー4」と「パー5」のホールでティーショットがバンカーに集められるように設計されています。主にフェアウェイの真ん中か側面に位置しています。
「グリーンサイドバンカー」は、3番ホールでティーショットとロングホール上に、アプローチショットを集められるように設計されています。
「ウェイストバンカー」は自然の砂地で、フェアウェイバンカーやグリーンサイドバンカーのような危険なバンカーではなく、ボール周りの障害物を除くためのものです。ちなみに「リンクス」でも見られます。
まとめ
バンカーのことをまとめると、
- バンカーの発祥は世界最古のゴルフコースのリンクスから
- 元々、スコットランドの寒い風除けのため
- バンカーには3種類ある
ゴルファーを悩ませるバンカーは、コースごとにボールをバンカーに誘うように設計されています。だからこそ、ゴルフは一筋縄ではいかないスポーツだと言えます。バンカーがあるからこそ、ゴルフがより一層、楽しくなるのです。